大豆ミート餃子 健康に配慮、ハラル食にも
2022年08月22日 産経新聞奈良支局 最新ニュース

奈良女子大の学生が考案したレシピをもとに作られた大豆ミート餃子=奈良市
障害者の就労継続支援事業所「MYP食品」(奈良市)は、豚肉ではなく、大豆由来の代用肉を使用した「大豆ミート餃子」の製造販売を始めた。健康食としてアピールするとともに、観光で訪日するイスラム教徒の需要も見込んでいる。
大豆ミート餃子は、NPO法人「奈良の食文化研究会」(同市)が令和2年に開催した餃子レシピコンテストで、特別賞を受けた「ビーガン餃子」がベース。当時の奈良女子大学の学生がレシピを考案した。
あんにはキャベツ、シメジ、レンコン、小松菜、ニンジン、玉ねぎと、大豆ミートを使用。油分を補ってコクをつけるためにみそを加えている。
MYP食品の増井香織社長は「健康に配慮した肉不使用の餃子。たれをつけずそのまま食べてもらいたい。宗教上の理由で豚肉が食べられない外国人観光客の方にもぜひ」と話す。
同コンテストでは、調理師や管理栄養士など食関連のコースがある県内の高校や大学の学生らから100を超えるレシピの応募があり、同社が商品化の検討を進めている。
大豆ミート餃子は個入り600円。問い合わせはMYP食品(0742・35・7272)。