閉校の王寺中学で救助訓練 県警
2022年08月23日 産経新聞奈良支局 最新ニュース

川の中州に人が取り残された想定の救助訓練に取り組む県警機動隊員=王寺町
県警機動隊は、閉校した旧王寺中学校(王寺町)で、南海トラフ巨大地震や豪雨災害に備えた救助訓練を行った。
地震で建物が倒壊し、中に人が取り残されたという想定。隊員らはエンジンカッターを使ってコンクリートの壁に一辺90㌢の三角形の穴を空け、救助する方法を確認した。
また、氾濫した河川で、中州に人が取り残された想定でも訓練。隊員は屋上からロープで要救助者の元へ降下し、吊り上げて救出する手順などを確認した。
機動隊の逵井繁美副隊長は、「実際の現場に近い環境で訓練ができ、大変貴重な機会だった。今後の救助活動に生かしたい」と話した。
訓練は、王寺北義務教育学校の3、4年生約250人が見学。3年の村山りのさんは「救出作業を間近で見られて、かっこよかった」と話していた。