水難事故5件発生 県警が注意呼びかけ
2022年08月31日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
河川で水遊びをしている最中に流され、死亡する事故が後を絶たない。今年県内で水難事故は5件発生し、3人が亡くなった。県警は、水辺のレジャーを楽しむ際には十分注意するよう呼びかけている。
県警によると水難事故で亡くなったのは70代の男性2人と40代の男性。このほか、10代の男性が軽傷を負ったほか、3歳の男児がプールで溺れていたところを助けられ、一命を取り留めた。前年は14件発生し、死者は7人と、ともに過去5年で最多だった。
特に飛び込みをする観光客が多い吉野町の「宮滝」などで事故が発生している。このため県警は今夏、パトロール強化やライフジャケットの着用を呼びかけるポスターの掲示などで、注意を呼び掛けている。
河川は急に深くなったり川底が複雑な形状をしていたりするため、比較的体力がある若者でも注意が必要だ。県警地域課の田中仁次席は「飲酒後の遊泳や、子供だけでの水遊びは大変危険。(水に入るときは)ライフジャケットを着用するなど、事故に備えてほしい」と呼びかけている。