世相映す30体 御杖村で「案山子まつり」
2022年09月22日 産経新聞奈良支局 最新ニュース

ユニークなかかしに足を止めて見入る人たち=御杖村
御杖村の土屋原地区で「案山子まつり」が開かれている。ロシアのウクライナ侵攻など今年の事件や世相を反映した、住民手作りのかかしを歩道に展示。ユニークな体が訪れた人の目を楽しませている。日正午まで。
林業を営む中前義文さん(73)は、ウクライナ国旗と国花のヒマワリを持つ女性のかかしを制作した。発泡スチロールに紙粘土を貼り付けて仕上げた精巧な顔に力強いまなざしを表現。他にも、魚類学者でタレントの「さかなクン」をモデルにしたものや、熱中症予防を啓発するかかしなど力作が並ぶ。
まつりは地元の公民館が15年前から開催している。担当者は「まだまだ明るいニュースは届かないが、かかしを見てクスッと笑ってもらえたら」と話した。