特殊詐欺を防げ 大和郡山市にネットワーク
2022年10月11日 産経新聞奈良支局 最新ニュース

見守りネットワークの初会合=大和郡山市
高齢者を特殊詐欺などの被害から守ろうと「消費者安全確保地域協議会(見守りネットワーク)」が大和郡山市で発足した。市や県警、消費者センターのほか、銀行や物流など民間企業も含め官民の計団体が参加。市によると、こうした協議会が設立されるのは県内では初という。
会議では、高齢者らが詐欺などの被害に遭う件数が同市内でも増加傾向にあることが紹介された。郡山署の担当者は、6月末までに特殊詐欺事件が計15件あったが、被害者は全て65歳以上の高齢者で、被害総額は約6300万円に上ると説明した。
協議会では今後、組織を横断した情報共有のネットワークを構築し、事件や問題が発生した際には被害者を専門家へつなげる取り組みを進める。大和郡山市の上田清市長は「みんなで見守る地域社会を構築したい」と決意を述べた。