特殊詐欺に注意 被害件数・額とも増加
2022年10月18日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
今年1月から9月末までの県内の特殊詐欺の被害額は約3億3500万円に上り、前年同期比約3700万円増となったことが、県警のまとめでわかった。認知件数は同63件増の141件。手口は巧妙化しており、県警は注意を呼びかけている。
県警生活安全企画課によると、還付金が受け取れるなどと噓を言い、ATM(現金自動預払機)から現金を振り込ませてだまし取る「還付金詐欺」が56件で、全体の約4割を占めた。
また金融機関の職員を名乗る人物が自宅を訪問し、「キャッシュカードを新しいものに交換する」などと言い、暗証番号を聞き出したうえでカードをだまし取る「キャッシュカード型」の詐欺被害も続発。9月に被害報告があった特殊詐欺事件15件のうち9件を占めた。
生活安全企画課の中西篤史・犯罪抑止対策室長は「銀行協会や警察官がキャッシュカードを預かったり、暗証番号を聞いたりすることは絶対にない」とし、「電話口でお金の話をされたら、詐欺を疑って家族や警察に相談をしてほしい」と話した。