「クラクション鳴らして」 バス閉じ込め想定し訓練 宇陀・室生こども園
2022年10月19日 産経新聞奈良支局 最新ニュース

通園バスに閉じ込められた想定で、クラクションを鳴らしてみる園児=宇陀市
静岡県牧之原市の認定こども園で今年9月、通園バスの中に園児が置き去りにされ熱中症で亡くなった事件を受け、宇陀市の市立室生こども園で、通園バスでの閉じ込めを想定した訓練が行われた。
園児約40人はバスに閉じ込められたときに助けを呼ぶことの大切さやクラクションの位置などについて説明を受けた後、バスの中に入り、手やお尻でクラクションを鳴らして緊急時に助けを呼ぶ方法を学んだ。
同園では静岡県での事件後、通園バスで園児それぞれの座席を指定し、乗り降りの際にはチェック表で確認するなど対策を強化している。海出友紀子園長は「職員も含め、常に危機感をもって今後も訓練を続けていきたい」と語った。