プロ野球ドラフト 奈良ゆかりの4選手が指名
2022年10月21日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
プロ野球のドラフト会議で県ゆかりの4選手が指名を受けた。関係者からは喜びの声が上がり、選手らはプロへの決意を表明した。
指名を受けたのは、斑鳩町出身で白鷗大(栃木県)の曽谷龍平投手=オリックス1位▽天理大(天理市)の友杉篤輝内野手=ロッテ2位▽奈良市出身で創価大(東京都)の門脇誠内野手=巨人4位▽天理高(天理市)の戸井零士内野手=阪神位。
曽谷選手の地元、斑鳩町のいかるがホールでは町民ら約500人がパブリックビューイングで会議の様子を見守った。オリックスから「ドラ1」で指名を受けると、会場からは大きな拍手が起こった。
本格左腕の曽谷選手は、力強い直球と制球力が持ち味。地元の少年野球チーム「斑鳩少年野球部」でバッテリーを組んだ大学生、角井亮太さんは「早く先発ローテーション入りしてほしい」。中学時代に在籍していた「志貴ボーイズ」の当時の監督、広瀬亮さんも「全国の野球少年の目標となる選手に成長してくれるはず」と期待を込めた。
友杉、戸井の両選手は天理大で記者会見。天理高と天理大の選手が同時にドラフト指名されるのは初という。
友杉選手は大阪市出身。天理大で1年春からリーグ戦に出場し、4季連続でベストナインに。広角に打ち分ける打撃センスで2度、首位打者に輝いた。俊足を生かした守備力も自慢で、4年春には最優秀選手賞を受賞。ドラフト会議を終え、友杉選手は「指名していただいて、ほっとしている」と表情を崩した。
戸井選手は大阪府松原市出身。小学生時代から頭角を現し、中学1年で侍ジャパンU|12代表に選出された。高い出塁率と堅実な守備が持ち味で、高校2年秋から主将となった。2年の春と3年の春・夏の計3回、甲子園の土を踏んだ。指名を受け、戸井選手は「選ばれたことに感謝し、球団にふさわしい選手になれるよう頑張りたい」と語った。