捜査に救助に60頭が挑戦 嘱託警察犬審査会
2022年10月31日 産経新聞奈良支局 最新ニュース

臭気選別の審査に臨む嘱託警察犬候補と訓練士=大和郡山市
県警は、事件捜査や行方不明者の捜索などで活動する警察犬を選定する「嘱託警察犬審査会」を、県浄化センター自由広場(大和郡山市)で開いた。60頭が日ごろの訓練の成果を発揮した。審査に合格した犬は来年1月から1年間、県警の嘱託警察犬として活動する。
嘱託警察犬は民間の訓練施設で訓練し、警察からの要請を受けて捜査などに参加する。現在、県警は37頭を嘱託しており、今年に入って9月末時点で事件捜査と行方不明者の捜索計43件に出動し、1人の行方不明者を発見している。
審査は、臭いで足跡をたどる「足跡追跡」▽サンプルの布と同じ臭いの布を5枚の中から選ぶ「臭気選別」▽隠れた人を発見する「捜索救助」の3種目で行った。
シェパードのダイアン・ツム・アントワープ・チャールストン(オス、9歳)と臭気選別の部に挑戦した法隆寺ドッグスクールの2等訓練士、大谷典子さんは「嘱託警察犬は、捜査や捜索だけでなく啓発イベントなどでも活躍する。お役に立ちたいと思い、参加した」と話した。