優しい味わい 規格外野菜でスイーツ 曽爾村の児童ら考案
2022年11月11日 産経新聞奈良支局 最新ニュース

保護者向けの販売会でマフィンを販売する子供たち=曽爾村
曽爾村立曽爾小中学校の児童たちが、村内産の野菜のうち、傷や虫食い跡などで「規格外」として廃棄される予定だったものを使ったスイーツとハンバーガーを開発した。野菜本来の甘みを生かした優しい味わいで、保護者向けの販売会ですぐに完売する人気ぶり。12日に村内で開かれるマルシェでも販売される。
同校6年の児童9人は、5月から生産者を訪れるなどして廃棄野菜について学び、野菜を植える体験もした。夏休みの宿題で、規格外野菜を活用した商品を考案。シェアキッチン「そにのわの台所katte」の協力で、ホウレンソウやサツマイモなどを使って、マフィンとパフェ、ハンバーガーの3種をグループに分かれて9月に開発した。
萩原麻未さんは、クマやネコ、ウサギといった動物形のマフィンを作った。生地にほうれん草やブルーベリーを練りこんだり、チョコペンで顔を描いたり。「食べられるのに規格外だからと捨てられる野菜の現状を知った。見た目もかわいいデザートなので、小さな子に楽しんで食べてもらいたい」と話した。
4日に開かれた保護者向けの販売会で用意したマフィン73個は約5分で完売。12日にそにのわの台所katteで開かれるマルシェでも、午前11時半からマフィンやパフェ、ハンバーガーを販売する。売り切れ次第終了。
問い合わせは、そにのわの台所katte(0745・88・9824)。