小学校旧校舎をリニューアル レストランや宿泊施設に 下市町
2022年11月18日 産経新聞奈良支局 最新ニュース

複合施設の完成予想図に見入る人たち=下市町
来春空き校舎となる下市町立旧下市南小学校をリニューアルし、令和6年夏までにオープンする複合施設の事業計画がまとまった。レストランや図書館などさまざまな施設を整備する内容で、概要を説明する展示会が20日まで町内で開かれている。
計画をまとめたのは、この事業の優先交渉権者で、アパレルやホテル経営などを手がける「パルグループホールディングス」(大阪市中央区)。町民から寄せられていた「夕食を楽しめる場所がほしい」「皆が集まれる場所がほしい」といった意見を反映させた。
4階建ての校舎には、レストランや地元の特産品を販売する雑貨店、図書館などを配置。敷地内のプール跡にはサウナを設置する。将来的には宿泊施設も整備して、町内外から多くの人を呼び込みたい考えだ。
展示会では、同町産の木材をふんだんに使った施設のイメージ図などを展示。訪れた同町の会社員、西本千紗さん(24)は「学校が閉校になるのはとても寂しいが、新たな場が生まれることで働く場も町にできる。少しでもにぎわいが戻ればうれしい」と話した。
パルグループホールディングスの担当者は「自然豊かな空間づくりと町内外の人々が集える場として、地域の方の声を吸い上げた案を図面に起こした。多くの人にぜひ見てもらいたい」と話している。
展示会は18日は役場1階ロビー、19、20日は下市観光文化センターで。問い合わせは町総務課(0747・52・0001)。

複合施設としてリニューアルされる下市町立旧下市南小学校(同町提供)