バラ香るビール開発 奈良先端大とゴールデンラビットビール
2022年11月28日 産経新聞奈良支局 最新ニュース

クラフトビール「みみなしやま」を共同開発した高木博史教授(左)と市橋健代表=生駒市
奈良先端科学技術大学院大学(生駒市)のストレス微生物科学研究室とビール醸造所「ゴールデンラビットビール」(奈良市東寺林町)が、バラの香り漂うクラフトビール「みみなしやま」を共同開発した。華やかな香りとコクのある味わいで、冬の鍋料理やクリスマスの肉料理にも好相性という。
同研究室は、醸造で使う酵母に、安らぎや快眠を促すバラの香り成分をふんだんに含ませることに成功。同醸造所は9月から試験醸造をし、芳醇な香りの「レッドエール」に仕上げた。
醸造所の市橋健代表は「コクがあり、鼻に抜けるバラの香りが楽しめる。グラスに注いで光に透かせば、レッドエールらしいルビー色が美しいです」とアピール。研究室の高木博史教授は「うまいの一言。多くの人に愛されるビールとなり、地域活性化にも貢献したい」と話している。
両者は令和2年4月から共同開発を行っており、昨年7月に醸造期間を短縮できる酵母を用いたペールエール「かぐやま」を、今年7月にはならまちの公園や建物に生育する天然酵母で醸造した「うねびやま」をそれぞれ発売。今回の「みみなしやま」で「大和三山シリーズ」が完成した。
新商品は、330㍉㍑入り715円。800本を醸造所で販売しているほか、通販も受け付ける。大和三山3本セットも100セット限定販売予定。詳しくはゴールデンラビットビールのホームページ(https://www.goldenrabbitbeer.com)。