重文本堂修復祝う 称念寺で落慶法要 橿原市
2022年11月29日 産経新聞奈良支局 最新ニュース

称念寺本堂で営まれた落慶法要=橿原市
国の重要伝統的建造物群保存地区「今井町」(橿原市)にある称念寺で、本堂(国重要文化財)の修復完了を祝う落慶法要が営まれた。
称念寺は浄土真宗本願寺派の寺院で、中世以来の歴史を持つ今井町の中心的存在となっている。本堂は江戸時代初期の建築。柱が傾いたり雨漏りしたりと老朽化が進んでいたため平成22年、解体修理を始めた。耐震化工事や本堂内部の障壁画の修復なども行い、今年3月に完了した。
法要には関係者約100人が参加。今井慶子住職は、本堂が美しくよみがえったことに感謝の言葉を述べ「みんなが集える明るいお寺になるよう努力していきたい」と語った。
この日は子供たちが寺の周辺を練り歩く稚児行列やロシア出身のピアニスト、イリーナ・メジューエワさんのコンサートが行われ、境内は祝福ムードに包まれた。