スライドショー、花火…3年生に思い出プレゼント 畝傍高で「エールを送る会」
2022年12月2日 産経新聞奈良支局 最新ニュース

担任や後輩たちのメッセージに見入る3年生たち=橿原市
新型コロナウイルス禍で学校生活に大きな影響を受けてきた3年生を励まそうと、県立畝傍高校(橿原市)で、「エールを送る会」が開催された。スライドショーや仕掛け花火の打ち上げが行われ、3年生たちに特別な思い出が贈られた。
3年生は入学時から感染防止のため登校できない時期が続いたり、球技大会の中止や研修旅行の規模が縮小されたりと、さまざまな制約を受けてきた。そうした中、生徒会執行部の1、2年生が、3年生に楽しんでもらおうとこの会を企画した。
仕掛け花火の打ち上げを依頼する業者選びをはじめ、学校周辺の地域住民から花火を打ち上げる承諾を取り付けたり、同校の夜間定時制の授業に影響が出ないよう日時を調整したりするなど、生徒主体で事前準備を進めた。実施にかかる費用は校内募金を行い、約20万円を集めて開催にこぎつけた。
生徒会メンバーは当日午後5時過ぎから教室の電子黒板を使って担任の教師や後輩たちからのメッセージを織り交ぜたスライドショーを公開。その後、グラウンドで仕掛け花火を盛大に打ち上げた。3年の牧野夢叶さんは「壮大な花火で感激した。前を向く力になりました」と話した。