県産食材で会席料理 奈良女子大と奈良ホテルが開発
2022年12月12日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
県産食材の魅力を発信しようと、奈良女子大の学生と奈良ホテルが「冬の大和路会席」を共同開発した。大和野菜や大和牛などの県産食材をふんだんに使い、高級感ある味わいに仕上がったという。ホテルで来年2月26日まで提供する。
同大の学生による「奈良の食プロジェクト」がレシピの原案をつくった。メンバーの大学院1年の中野双葉さんが同ホテルでアルバイトをしていたことが共同開発のきっかけという。
新型コロナウイルス禍で同プロジェクトの活動は一時休止していたが、今夏からホテルの宿泊客が戻りつつあったため、冬に向けて再起動。学生たちがアイデアを出し合いホテルに提案し、ホテルのシェフによる試作、学生たちを交えた試食を重ねて完成にこぎつけた。
会席は11品。このうち、筒井レンコンと明太子の磯辺揚げ▽大和まなと白身魚を車麩に包んだフライ▽大和牛の和風煮込み▽大和肉鶏と十津川産シメジの炊き込みご飯―の4品は学生のアイデアだ。
大和まなと白身魚を車麩に包んだフライのレシピを考案した2年の藤川真衣さんは、「大和まなは程よい苦みがあって、料理のアクセントにもなる。車麩を使って見た目のインパクトを加えた」と話す。
メニュー開発チームのリーダー、中野さんは「学生らしいメニューの斬新さと、ホテルの高級感を両立させた会席に仕上がった。県産食材のおいしさを知ってもらうきっかけになれば嬉しい」。ホテルの担当者は「県内外問わずたくさんの方々に召し上がっていただきたい。県内の方でも、県産食材の魅力を楽しんでもらえるはず」と話した。
会席は6655円。ホテル内の「日本料理 花菊」(月、火曜日定休)でランチタイムに提供する。予約は花菊(0742・24・3044)。