写真立てで特殊詐欺防止 学生ボランティアが考案
2022年12月13日 産経新聞奈良支局 最新ニュース

写真立てをアピールする「あっぷりけ戦隊!奈良まもりたい」のメンバー=奈良市
相次ぐ特殊詐欺被害を未然に防ごうと、学生ボランティアが注意を呼び掛ける写真立てを制作し、県警を通じて配布している。孫の写真などを入れて電話の脇に置けば効果があると考えたという。
写真立てはL版1枚が入る大きさで、縦用、横用の2種類。「暗証番号教えてください」「還付金があります」など詐欺犯の常套句を記し、「オレオレ詐欺」を防ぐために家族間の合言葉を書くスペースも。
デザインしたのは、県警の学生防犯ボランティア「あっぷりけ戦隊!奈良まもりたい」。メンバーの帝塚山大2年、秋田想一郎さんは「特殊詐欺の連絡手段は固定電話が最も多い。写真立てを電話の横に置いてもらうことで、1件でも詐欺被害を減らしたい」と話した。
写真立ては県警の啓発イベントなどで配布する。県警によると、今年に県内で確認された特殊詐欺被害は月末時点で185件(前年同期比92件増)、被害総額は約3億8050万円(同約6260万円増)。