子供たちのため自由なウクライナを 避難のオクサーナさん講演
2022年12月16日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
ロシアによるウクライナ侵攻で、今年4月に天理市へ避難してきたウクライナ人のオクサーナ・コベリャンスカさん(46)が15日、奈良ホテル(奈良市)で開かれた奈良ロータリークラブの例会で講演した。「私たちが武器をおろせば、ウクライナはなくなる」と訴えた。
講演ではロシアとウクライナの歴史や関係性を説明し、「ウクライナ人はロシアの支配下で言葉や文化を奪われ、強制的にロシアに組み込まれてきた」と強調。その上で「これからを生きるウクライナの子供たちのためにも、自由な国を残さなければならない」と強調した。
オクサーナさんは平成10年、日本への留学生を支援する公益財団法人「ロータリー米山記念奨学会」から奨学金を受けて天理大で学んだ。その後祖国へ帰ったが、ロシアによる侵攻を受けて再び家族とともに来日。現在は同大の嘱託職員としてウクライナ・キーウ大からの避難留学生らの支援などを行っている。