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登山届忘れずに 奈良で遭難増加


ロープで要救護者を引き上げる県警山岳警備隊員ら=天川村


 奈良県は大台ヶ原や大峰山など、比較的挑戦しやすい2千㍍級以下の山が多く、登山客に人気が高い。ただ難所もあり、計画や装備が不十分なまま登山に臨んだ人が遭難するケースは後を絶たない。特に日没の早い冬は道に迷う危険性も高くなる。県警は事前に計画を届け出るよう呼びかけている。
 天川村の東部にそびえる観音峯(標高約1350㍍)の山中。県警山岳警備隊員らが力を合わせ、別の隊員を載せた担架をロープで引き上げていた。登山者が滑落し、㍍先で重傷を負って動けない|との想定で行われた救助訓練の一幕だ。
 救助する警察官も滑落したりして2次遭難に遭う恐れがある。訓練の指揮をとった亀田信昭・山岳警備隊長は「安全管理を徹底した上で救助活動を行っていく」と力を込める。
 新型コロナウイルスの感染拡大以降、登山は「密」が避けられるとして人気を集める一方で、遭難件数も増えている。県警によると、今年1~11月の県内の山中での遭難は61件。コロナ前の令和元年の年間46件の約1・5倍に上り、過去最多を更新した。遭難者数は70人で、うち6人が死亡、11人が骨折などの重傷を負った。
 山中では携帯電話の電波が届かない場所や救助が困難な険しい道も多く、遭難者の発見には時間を要する。県警は、登山の際に地図や非常食、防寒具、常備灯は必ず装備し、遭難したときに備えて衛星利用測位システム(GPS)で位置情報を知らせるアプリをスマートフォンにインストールしておくなど、通信手段の確保に努めるよう呼びかけている。
 登山者は事前に県警や自治体などに詳しい計画や目的地を記す「登山届」を提出する必要がある。下山予定日を過ぎても登山者が戻らなかったり、連絡が取れなくなったりしたときに、捜索すべき場所の特定に役立つからだ。
 登山届は、県警などに郵便やファクスで送ったり、県警のホームページから専用フォームに入力したりするほか、近年では登山者向けのスマホアプリでも提出できるようになった。今年8月には、県警が登山者向けスマホアプリの「YAMAP」と提携。アプリ内で提出された登山届の情報を共有する協定を結び、迅速な捜索活動につなげる。
 だが、登山届の普及は進んでおらず、今年報告された遭難61件のうち、事前に提出があったのはわずか14件だった。県警地域課の田中仁次席は「奈良の山は木が生い茂っている場所が多く、道に迷いやすい。冬場は日没も早く、暗くて迷う危険性も高い。万が一に備え、確実に登山届を提出するようにしてほしい」と話している。

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