規格外イチジクでクラフトビール 大和郡山
2023年01月5日 産経新聞奈良支局 最新ニュース

イチジクを使ったクラフトビールを手にアピール、ことことビールの板東智也社長(中央)ら=大和郡山市
大和郡山市農業委員会はこれまで廃棄していた規格外の地元産イチジクを使用したクラフトビールを、醸造所「ことことビール」(京都府木津川市)と共同開発した。県内を中心に数量限定で販売している。イチジク特有のほのかな香りと爽やかな味わいが特徴だ。
大和郡山市はイチジク生産で県内で8割のシェアを占める。同委員会が割れや傷などで規格外のイチジクを市内の農家から集め、同醸造所がヴァイツェンビールに仕立てた。「食事の邪魔をしないイチジクの繊細な味わいが感じられる仕上がり」と同醸造所の板東智也社長。搾りかすはイチジク畑の肥料にする。
ラベルは、市内のイチジク農家で研修中の県立なら食と農の魅力創造国際大学校アグリマネジメント学科2年の礒部俊恵さんと、娘で県立高円芸術高校1年の那由多さんがデザイン。市特産の金魚を描いた。
330㍉㍑入りで880円(税込み)。631本をイオン大和郡山店など近畿圏のイオン10店舗や近鉄百貨店奈良店、JR奈良駅のアンテナショップ「奈良のうまいものプラザ」などで販売している。