「春日権現験記」の燈籠復元 春日大社
2023年01月23日 産経新聞奈良支局 最新ニュース

本宮神社遥拝所横に設置された燈籠(春日大社提供)
春日大社(奈良市)の摂社、若宮神社の20年に1度の修理「式年造替」を記念し、鎌倉時代の「春日権現験記絵」で本社から若宮に続く参道「御間道」に描かれた燈籠2基が復元された。2月3日の「節分万燈籠」などで点灯される。
鎌倉時代後期から奉納された燈籠が並び始め、参道に燈籠を並べる習慣が全国に広がったとされる。そのきっかけになったと考えられる2基は今はないが、春日権現験記絵第16巻にその姿が描かれている。
今回復元し2基のうち1基は本宮神社遥拝所横にもう1基は一童社前に設置。春日大社の担当者は「春日大社の燈籠の歴史を伝える重要な燈籠を復元したので、ぜひご覧いただきたい」と話している。