お水取り「籠松明」3年連続非公開 東大寺
2023年01月30日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
東大寺(奈良市)は、「お水取り」の名で知られる二月堂の修二会について、新型コロナウイルス対策を発表した。二月堂に3月1~14日に上がる「お松明」のうち11日と、ひときわ大きな「籠松明」が登場する12日は非公開とし、他の日の拝観も混雑回避のため人数制限する。コロナ対策で籠松明が非公開となるのは令和3年から3年連続。
お松明は、夜の行を勤めるため二月堂に向かう練行衆と呼ばれる僧侶の足元を照らす道明かり。その荘厳な炎を見ようと二月堂周辺には、例年コロナ前の多い日で1万人以上が訪れた。
今回は土曜日の11日は午後5時半以降、12日は午後4時以降、二月堂周辺の設定区域にとどまることはできない。他の日は基本的にお松明を見ることはできるが、二月堂周辺の拝観者が一定数以上になれば第2拝観所に誘導する。具体的な人数については感染状況などをみながら決める。また、練行衆が行を勤める二月堂内へは全期間入ることができない。