おかねの作文で文部科学大臣賞 三郷中の藤本瑛亘さん
2023年02月10日 産経新聞奈良支局 最新ニュース

表彰を受ける三郷中1年の藤本瑛亘さん(左)=三郷町
中学生がお金についての考えをつづる「第55回 おかねの作文コンクール」(金融広報中央委員会主催)で、三郷町立三郷中学1年の藤本瑛亘さんの「あの時五千円を財布から出していたら」が文部科学大臣賞に選ばれた。
家族旅行で毎年沖縄を訪れていた藤本さんは、沖縄のシンボルである首里城が令和元年の火災で焼失したことに心を痛め、復興を支援する募金に寄付することを決意。ためていたお小遣いから5千円を出そうと考えた。だが、母親から「自分で努力して得たお金から出す方が大切」と言われ、家族の布団を畳むなど1回につき10円の手伝いをしてためたお金を寄付した。作文では、お金を稼ぐことの大変さや両親への思いがつづった。
表彰式で藤本さんは「多くの人に広く知ってもらい、首里城修復の支援金が少しでも集まったらうれしい」と話した。1回10円の手伝いは今も続けており、ためたお金は家族旅行で沖縄を訪れた際に寄付するつもりだという。