東大寺お水取り 新大導師と新入が「試別火」入り
2023年02月16日 産経新聞奈良支局 最新ニュース

別火坊に入る新入の上司永観さん=東大寺
東大寺二月堂の修二会(お水取り)で参籠する練行衆(れんぎょうしゅう)11人のうち、新大導師の森本公穣さんと初めて籠る新入(しんにゅう)の同寺上院詰、上司永観さんが15日、他の練行衆より5日早く同寺戒壇院に設けられた別火坊で前行前半の「試別火(ころべっか)」に入った。他の練行衆は20日に試別火入りする。
別火では、火打ち石で起こした新たな火を使って生活し、心身を清める。お経に節をつけて唱える「声明」の稽古をしたり、本尊に供えるツバキの造花を作ったりし、3月1日から2週間にわたる本行に備える。