西の京高 45年の歴史に幕
2023年03月7日 産経新聞奈良支局 最新ニュース

校旗やアルバム、制服などを眺める卒業生ら=奈良市の県立西の京高校
今月末で45年の歴史に幕を閉じる県立西の京高校(奈良市)で、閉校イベントが行われた。卒業生たち約1300人が各地から集まり、母校との別れを惜しんだ。
セレモニーで、中川照久校長が「地域に愛され支えられて過ごした高校生活を忘れないでいてほしい。新たなことに挑戦する気持ちを忘れず、人生を切り開いてほしい」とあいさつ。有志によるダンスパフォーマンスや軽音楽部の演奏などが披露された。また校舎内に、校旗や制服、部活動のトロフィー、アルバムなどが展示され、訪れた卒業生たちが当時の思い出話に花を咲かせた。
「駅から通学路を歩いていると、当時の気持ちが込み上げてきた。高校がなくなってしまうことが寂しい」と奈良市の西尾美喜さん(45)。今月1日に卒業したばかりの大原唯さん(18)は「新型コロナウイルス下の高校生活だったけれど、修学旅行にも行くことができて楽しい思い出ばかり。閉校は寂しいが、この日のことはずっと心に残るはず」と話した。
西の京高は昭和53年開校、これまでに1万4889人の卒業生を送り出した。校舎は昨年4月に開校した県立大付属高が引き継ぐ。卒業生に対する証明書発行などの業務は、県立国際高が対応する。