衣類捨てずに再使用を 生駒小で出前授業
2023年03月8日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
生駒市立生駒小学校で、衣類の再使用を手掛ける企業による出前授業が行われた。国内で廃棄される衣類は年間約50万㌧とされるが、再使用すれば、資源を節約でき、焼却処分に伴う二酸化炭素(CO2)の排出量の削減もできる。6年生約80人が参加し、循環型社会に向けた取り組みを学んだ。
不要な衣類を回収し洗浄、修繕した上でレンタル・販売する事業を展開する「エアークローゼット」(東京)の前川祐介副社長が講師を務めた。前川副社長は「不必要となった衣類を必要な人に届けることで、衣類ごみや焼却で発生するCO2削減にもつながる。衣類循環の問題意識を共有してほしい」と語り掛けた。
児童たちはグループに分かれて、身の回りで再使用が可能な品目について話し合い、ランドセルや文房具、おもちゃなどの意見も出された。授業後には、不要になった衣類を同社に提供。同社でクリーニングと品質チェックを行い、4月2日にイオンモール奈良登美ケ丘(鹿畑町)で開催予定の「衣類循環体験イベント」で無料配布する。
授業を受けた北村貴希さんは「ものを大事にすることが、環境に優しい社会につながるということを実感できました」、岡田彩希さんも「身の回りで不要と思ったものも再利用できるか考えたい」と話した。