映画と音楽、寺子屋で学ぼう 大淀町の光明寺が4月から
2023年03月14日 産経新聞奈良支局 最新ニュース

光明寺子屋について語り合う三浦明利さん(左)と河井真也さん=大淀町(同寺提供)
映画や音楽などの文化芸術を楽しみながら学んでもらおうと、大淀町の光明寺(浄土真宗本願寺派)は4月8日に「光明寺子屋」を開設する。住職でシンガー・ソングライターの三浦明利さんは「子供から大人までが夢や希望を感じる場にしたい」と話している。
三浦さんは平成23年に、CD『ありがとう~私を包むすべてに~』でメジャーデビュー。仏教の心を盛り込んだ歌を各地で披露する活動を展開している。きっかけは、映画『スワロウテイル』だったという
同作品を手掛けたのは県立奈良高出身の映画プロデューサー、河井真也さんだった。河井さんは、奈良を舞台にした映画を構想し昨秋、光明寺を訪ねたところ三浦さんと意気投合。河井さんが映画や音楽を楽しむ寺子屋を発案した。
光明寺子屋では『南極物語』『私をスキーに連れてって』など河井さんが携わった作品を上映し、河井さんが語る「映画塾」を隔月で開催。その間の月は三浦さんが音楽や写経などの「体験塾」とレクリエーションなどの「こどもまつり」を開く。
三浦さんは「新型コロナウイルスの感染拡大で集えることが当たり前でなかったことを思い知らされた。寺子屋を始めることができうれしい」と説明。その上で「寺は学びの場だった歴史がある。現代版の寺子屋として芸術文化を通じて人生を豊かにする場にしたい」と話す。
無料。各回40人までで2週間前までに申し込む。申し込みは光明寺(0747・52・2321)。