「左折可」標識を廃止 県庁東交差点など
2023年03月17日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
奈良市登大路町の県庁東交差点に設置されている「左折可」の標示板が廃止された。「分かりにくい」との声が多かったためで、代わりに左折矢印信号に。県警は「事故の可能性が低くなる」とみている。
同交差点では、北向きと東向き、西向きの3方向は、前方の信号が赤や黄色であっても、周りの交通に注意しながら左折できる。観光客らで混雑する奈良公園前の渋滞を緩和するために、昭和34年に県内で初めて設定された。だが、「分かりにくい」との指摘は多く、勘違いして停止する車両もあった。
令和3年に兵庫県内で信号機の設定ミスが原因で事故が起き、同県に損害賠償を命じる判決が出たことを受け、奈良県警が交通状況を調査。「左折可」の交差点で事故誘発の可能性がある場所として、同交差点と梅谷口南▽平城ニュータウン東▽横田町(大和郡山市)の4カ所をリストアップ、廃止することにした。このうち横田町交差点は4月上旬に、ほか3カ所は今月日にそれぞれ廃止することにした。