「狭さく」で通行車スピード遅く 通学路の事故防止に
2023年03月22日 産経新聞奈良支局 最新ニュース

通学路に設置された「狭さく」=奈良市
子供たちの通学路での事故を防ごうと、奈良西署などは奈良市中町の市立富雄南小学校北側の市道に、車道の幅を一部狭くして車のスピードを抑制する「狭さく」を県内で初めて設置した。これまで多くの車が時速40㌔程度で走行していたが、狭さく設置後は制限速度の時速30㌔以下に抑えられているという。
市道は中央線がなく幅5㍍。富雄南小・中学校の通学路だが、渋滞が起こりやすい近くの県道からの抜け道にもなっており、交通量が多い。見守り活動をしている地域のボランティアや保護者からは、安全対策を求める声が上がっていた。
このため、市道は昨年6月に制限速度が時速30㌔とされ、今年2月にはオレンジ色のポストコーン8本を設置して 車道の一部の幅を約3㍍に狭めた。
同署は「子供の安全を確保するため、今後も地域に合わせた取り組みを検討していく」としている。