「街の幸福度ランキング」奈良県が2年連続でトップ
賃貸住宅建設大手、大東建託(東京)がまとめた令和4年の「街の幸福度ランキング(都道府県)」で、奈良県が前年に続き2年連続で全国トップに輝いた。住み心地の良さを感じる県民が多いことが要因の一つとみられる。
調査は平成31年~令和4年にインターネット上で実施し、全国47都道府県の20歳以上の約万人から回答を得た。「非常に幸福だと思う」から「非常に不幸だと思う」まで段階で評価してもらった結果から、百点満点の評点と偏差値をつけ、ランキングを作成。調査結果を毎年上積みする形で公表している。
奈良県の評点は67・4点で2位の滋賀県と並んだものの、偏差値は65・6となり、滋賀県の65・3をわずかに上回った。自由回答の項目では奈良県について「静かでいい場所」「買い物の利便性が良い」「歴史や文化に触れられるところが良い」などの声が寄せられたという。
また、市区町村単位の全国ランキングで県内で最も順位が高かったのは21位の大淀町(評点70・0、偏差値68・5)、次いで39位の平群町(評点69・4、偏差値66・3)。
大東建託賃貸未来研究所フェローの宗健・麗澤大教授は奈良県の幸福度が高いことについて「関西は全体的に地元愛が強い地域で、幸福度も高い傾向にある。とりわけ歴史のある奈良県は、県民の地域に対する誇りが高く、順位につながったのでは」と話している。