パリ五輪目指す スケボー・中島野々花さん、奈良クラブ所属選手に
2023年05月16日 産経新聞奈良支局 最新ニュース

「奈良クラブ」の所属が決まり、浜田満社長(右)と共に意気込みを語る中島野々花さん=奈良市
来夏のパリ五輪出場を目指すスケートボード選手で大和郡山市立郡山西中学2年、中島野々花さんが、奈良クラブ(奈良市)に所属が決まった。同社は、中島さんの練習をサポートするほかPR活動も行う。中島さんは「さまざまな協力を得て地元でも練習に励みたい」と語った。
中島さんは階段や縁石などの構造物を設置したコースを自在に滑る「スケートボード・ストリート」で女子世界ランキング13位。スケートボード競技の国内統括団体「ワールドスケートジャパン」の特定強化指定選手となるなど期待されており、同社がサポートを提案したという。
ロートフィールド奈良(奈良市)で記者会見した浜田満社長は「スポンサー探しに協力し、大会や練習を含む遠征費など資金面でも支援したい」と話した。中島さんは「イベントなどでスケードボードの魅力を伝える機会が増えれば」と期待を込めた。
中島さんは、小学1年のクリスマスに家族からスケートボードをプレゼントされたのをきっかけに競技を始めた。平日は大阪府東大阪市、週末は東京や新潟まで練習に通い、2月にアラブ首長国連邦で開催された世界選手権では15位の成績だった。
今季からサッカーJ3に昇格した「奈良クラブ」を運営する同社は、総合型スポーツクラブとして、さまざまな競技の地元選手の育成にも力を入れている。