近鉄電車の100年振り返る 天理参考館で記念展
2023年05月22日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
近鉄橿原線全線開通や大阪阿部野橋駅の開業から今年で100年を迎えたのを記念した企画展「近鉄電車展Ⅱ|大和ゆかりの路線100年」が、天理大学付属天理参考館(天理市守目堂町)で開かれている。6月5日まで。
大和西大寺駅と橿原神宮前駅を結ぶ橿原線は、大正12年3月21日に全線開通。さらに同年4月13日には大阪阿部野橋駅が開業した。同展では、当時使われていた片道切符や普通定期券をはじめ、昭和初期の路線図、近隣の観光案内など約千点を展示している。
5月28日と6月3日には同館3階ロビーで鉄道模型走行実演と切符にハサミを入れる出札・入鋏体験を実施する。
学芸員の乾誠二さんは「近鉄は、沿線地域の宅地開発や遊園地、球団、劇場経営など多角的な事業を手がけて輸送量を増やし、観光地の魅力もクローズアップした。展示を見て日本有数の私鉄の黎明期に思いをはせてほしい」と話している。
入館料は大人500円、小中高生300円。火曜休館。問い合わせは同館(0743・63・8414)。