インドから奈良・霊山寺へ寄贈 菩提僊那の像
2023年06月15日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
奈良時代に仏教を伝えるため来日したインド僧、菩提僊那(ぼだいせんな)の像がインド政府からゆかりの霊山寺(りょうせんじ、奈良市)に寄贈され14日、除幕式が行われた。
菩提僊那は平城京の大安寺(奈良市)に住み、東大寺(同市)の大仏開眼供養会で導師を務めた。霊山寺を訪れた際、寺のある登美山の形がインドの霊鷲山(りょうじゅせん)に似ていることからこの寺の名を付けたとされる。
像は幅93㌢、奥行き64㌢、高さ93㌢の銅製の坐像。昨年の日印国交樹立70周年、インド独立75周年を機に、霊山寺本堂に安置している木彫像をもとにインドで造られた。
この日は、東山光秀管長とニキレーシュ・ギリ在大阪・神戸インド総領事が除幕。東山管長は「遺徳を顕彰できありがたい」、総領事は「菩提僊那と霊山寺、大安寺とのつながりを知ってもらいたい」と話した。