楽しくなる本屋「ほんの入り口」 奈良市にオープン
2023年06月22日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
奈良市の船橋通り商店街に小さな書店「ほんの入り口」がオープンした。取り扱うのは店主自らが厳選したこだわりの本ばかり。全国的に書店の閉店が相次ぐ中、「本を読むこと、本屋に行くことが楽しくなるような店にしたい」との思いを込めているという。
エッセー集や詩集、さまざまな分野の入門書など書籍が並ぶ店内。イラストレーターがデザインしたブックカバーの人気投票のコーナーや、読書会などを開くスペースもある。店主の服部健太郎さんは「普段書店に行かない人でも気軽に入ってこれるように」と話す。
服部さんは大阪などの書店に約15年勤めた後、「自分が客として楽しめるような本屋を作りたい」と地元の空き店舗を使って5月日に開店させた。
人口減少が進む一方で電子書籍の人気が高まる中、紙の書籍の売れ行きは低迷。全国的に書店の閉店が相次ぐ。それでも服部さんは、「本屋は好奇心を高め意欲を引き出すようなものがいっぱい詰まっている。だからこそ、将来の街にも本屋に行く生活が残ってほしい」と願っている。
営業時間は午前11時~午後6時。不定休。問い合わせはほんの入り口(0742・42・8356)。