1本の茎から2つの花「双頭蓮」咲く 奈良・喜光寺
2023年06月29日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
奈良時代の僧、行基ゆかりでハスの寺としても知られる喜光寺(奈良市)で、1本の茎に2つの花が付く「双頭蓮」が4年ぶりに開花した。28日夕方の雨でほぼ散ってしまったが、同寺では他のハスも咲き始めており、清楚な花が夏の訪れを告げている。
双頭蓮は品種ではなく珍しい変形の花で、日本書紀にも開花したことが記されており、めでたいことの前兆とされる。喜光寺で咲くのは令和元年以来。26日に開花し、さらに同じ鉢から別の双頭蓮のつぼみも。小林澤應副住職は「各地で起きている戦争が終わる前兆でもあってほしい」と願う。
同寺には約80種、約250鉢のハスがあり、順に白やピンクの花を咲かせている。問い合わせは同寺(0742・45・4630)。拝観料は大人500円。