病児保育備えた認定こども園 天理にオープン
2023年07月3日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
天理市富堂町の複合施設「天理メディカルイースト」に、病児保育を備えた幼保連携型の「天理こだま認定こども園」がオープンした。
社会福祉法人希望の会(奈良市)が運営。同施設3階に一般(定員31人)のほか、病児(同1人)と病後児(同3人)のための保育室もあり、看護師と保育士が1人ずつ常駐する。砂遊びや水遊び、家庭菜園などが楽しめる屋上園庭も含めた延床面積は約1100平方㍍。
3階には今月1日にサービス付き高齢者向け住宅もオープンしており、今後は多目的ホールなどで園児たちと入居する高齢者が交流を図る予定だ。
同市にはこれまで病児・病後児保育の施設はなく、隣接する田原本町の施設に受け入れを委託していた。だが、市中心部から距離があり、利用が少なかったという。並河健市長は「医療ケアが行える施設の重要度は高く、働く子育て世帯の支援という観点ではとても喜ばしい。また、高齢者が子供たちと触れ合うことで心の癒しにもなるのでは」と期待を込めた。