手話で観光案内 大和郡山市でガイド養成講座
2023年07月7日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
大和郡山市観光協会は、聴覚障害者を対象にしたボランティアガイド養成講座を市民交流館「きんぎょの駅」で始めた。昨春以降、手話を必要とする観光客が延べ200人以上市を訪れたことを受け、手話に対応できるガイドを増やす。
講座は7月19日まで全4回で、聴覚障害者7人が座学や郡山城跡などを訪れる現地研修を受講する。
初回の6月28日には、同協会の学芸員が戦国時代から安土桃山時代にかけての武将で郡山城主の筒井順慶の人物像や郡山城の歴史、成り立ちなどを講義。市社会福祉協議会から派遣された手話通訳士が受講生に同時通訳した。
受講生の1人、市聴覚障がい者協会の吉岡陽子会長は「聴覚障害者は観光しても健常者の半分ほどしか情報が得られない。郡山の歴史を学び、わが町のことを深く知ってもらえるよう頑張りたい」と話している。