日本酒造りを体験 梅乃宿酒造が小学生向けイベント
2023年07月21日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
智弁学園奈良カレッジ小学部(香芝市)の5年生24人が梅乃宿酒造(葛城市)で、蔵人の仕事を体験した。同酒造は22日~8月20日に子供たち向けのイベント「KIDS蔵人体験」を開催する。
同小の児童は酒蔵に入って麹にさわったり、タンクに酒に見立てた水を入れて攪拌する「櫂入れ」を体験したりした。橿原市の高見遥月さん(10)は「実際の櫂入れは、米が入って重く1時間以上もタンクの中を混ぜると聞いて驚いた。麹は甘くておいしかった」と笑顔で話した。
その後、児童たちは蔵人らに「仕事の苦労はありますか」「仕事の楽しみややりがいを感じるときはいつですか」などと質問。蔵人の1人は「酒造りは毎年米の状態が違うので、毎年1年生の気持ちでやっている。おいしい酒を造ることが喜び」と話していた。
梅乃宿酒造の吉田佳代社長は「お酒を飲める人も飲めない人も、日本酒造りを楽しんでもらいたいと企画した。子供たちに興味を持ってもらえたらうれしい」と話した。
「KIDS蔵人体験」の対象は5~12歳。1回につき45分程度で定員16人。参加費2千円で、酒粕ジェラートが試食できるほか、終了後に蔵人体験修了証が贈呈される。詳細な日程などの問い合わせや申し込みは、梅乃宿酒造(0745・43・9755)。