ひんやり「氷まつり」 天理・福住
2023年07月26日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
氷室に貯蔵していた氷を取り出す「福住氷まつり」が、天理市福住町で行われた。
日本書紀にこの地域の住民が冬に氷を氷室に運び、夏に取り出して朝廷に献上したとする記述がある。これをまちおこしに生かそうと、地元有志の市民団体が平成10年に氷室を復元。毎年7月に氷まつりを行っている。
住民らは2月に3㌧の氷を氷室に運び入れており、残っていた氷は約200㌔。地域の子供たちが氷を運び出し、荷車に乗せて旧福住中学校まで約1・2㌔を練り歩いた。氷は8月19日には、奈良市で開催される平城京天平祭に運ばれるという。
参加した小学4年の中村天飛さん(9)は「重かったけど友達4人で運び出した。楽しかった」と話していた。