木の上から星空を楽しんで 十津川「空中の村」が宿泊サービス
2023年08月22日 産経新聞奈良支局 最新ニュース

透明ドームを紹介するジョラン・フェレリさん=十津川村
十津川村の森の中にあるレジャー施設「空中の村」が、ツリーハウスなどを設け宿泊サービスを始めた。豊かな自然を身近に感じながら眠ることができ、利用者からは「落ち着いた環境でリラックスできる」と評判を呼んでいる。
「空中の村」は、フランス出身のジョラン・フェレリさん(31)が令和2年4月、同村小川の「世紀の森・紀伊半島森林植物公園」の一角にオープン。木々の間に張り巡らせた網の上や吊り橋を歩く「空中ウォーク」などが人気を博す一方、宿泊を希望する声が多く寄せられていた。
これを受け、昼間とは異なる静かな自然の風景を楽しんでもらおうと、ジョランさんはフランスの技術者らと約1年半かけ敷地内に、ツリーハウス▽透明ドーム▽空中テント▽空中ハンモック|の4種類の宿泊設備をつくった。テントとハンモックは木々の間に渡したロープを使って空中に浮かせた。天候が良ければ満天の星空が楽しめる。
宿泊設備の近くにはキャンプ場を整備し、シャワー室もある。ジョランさんは「空中ウォークと併せて、施設内で1日中楽しめるようにしている。夜の自然の風景も楽しんでほしい」と話している。
宿泊は1日10組までで、問い合わせは、21世紀の森・紀伊半島森林植物公園(0746・62・0567)。