中学生の交流が再開 天理市と韓国・瑞山市
2023年10月10日 産経新聞奈良支局 最新ニュース

一緒に折り鶴を作って交流を深める日韓の生徒たち=天理市
天理市と姉妹都市である韓国・瑞山(ソサン)市が交流を再開し、同市の浮石(ブソク)中学校の3年生15人が、修学旅行の一環で天理市立南中学校を訪問した。両校の生徒たちはクイズや折り紙などを通じて、楽しみながら交流を深めた。
両市は平成3年11月に姉妹都市提携を締結したが、日韓関係の悪化などの影響で令和元年から交流が中断していた。今年7月に天理市の並河健市長らが瑞山市を訪れてイ・ワンソプ市長と会談し交流を再開することになった。
浮石中を含め瑞山市内10校の生徒計約500人が11月中旬まで6回に分けて天理市立中学校4校を訪れる。
南中では、吹奏楽部部員らが演奏を披露。生徒会役員らが天理市と韓国にまつわるクイズを韓国語と日本語で出題した。生徒たちは韓国語であいさつをし合ったり、一緒に写真を撮影したり。浮石中の生徒らは3年生の英語の授業にも参加。名刺を配って英語で自己紹介したほか、折り紙で鶴の折り方を教わった。
浮石中のジュ・ギョンヒさんは「もてなしてもらえたのはとてもうれしかった。機会があればまた交流したい」と笑顔。南中の井川友希名さんは「初めて同じ年の海外の人と話ができた。英語を織り交ぜながら交流を楽しめた」と話した。