留学生ら十津川で盆踊り体験
2023年10月23日 産経新聞奈良支局 最新ニュース

盆踊りを教わる留学生たち=十津川村
JICA(国際協力機構)関西は、関西の大学院などで学ぶ海外からの留学生を対象に、十津川村で観光文化などを学ぶプログラムを開催した。モロッコやエジプト、南アフリカなど9カ国からの留学生計11人が参加した。
村体育文化センター(湯之原)で、国の重要無形民俗文化財に指定されている「十津川村の盆踊り」を体験。浴衣に身を包んだ留学生たちは、盆踊りの継承に取り組む「平谷餅搗き踊り保存会」のメンバーから指導を受けながら、盆踊りのステップを楽しんだ。
同保存会の佐古金一会長(75)は「盆踊りは楽しく踊るのが先祖の供養になる。日本のよい思い出にしてもらいたい」と話した。メキシコ市の職員で、京都大大学院に留学中のカルロス・ロドリゴ・ガリバイ・ルビオさん(41)は、「メキシコにも先祖を敬い、墓の前で食事をしたり踊ったりする習慣があり、日本ととてもよく似ている」と話した。
留学生たちはこのほか、村の観光名所「谷瀬のつり橋」を訪れたり、稲刈り体験をしたりして、村の豊かな自然と脈々と受け継がれてきた文化などに触れた。