奈良の観光雑誌「ならめがね」6年ぶりに復刊 フィルムカメラを特集
奈良の歴史や観光を取り上げてきた雑誌「ならめがね」が、6年ぶりに復刊した。取次会社の倒産により休刊を余儀なくされたが、雑誌の形で街の情報を届けたいとの編集者の思いは変わらず、新型コロナウイルスの感染も落ち着いた時期に合わせて復刊に至った。
ならめがねは「奈良がよく見えるツール」との意味を込めて平成27年に創刊。「ゆるい・まったり・懐かしいコト」を探求する雑誌として、奈良のスイーツや観光情報、ファッションなどを取り上げ、第7号まで出版を重ねてきた。
休刊となった29年11月以来6年ぶりとなる第8号は、若い女性を中心に人気を集めているフィルムカメラを特集した。漆作家や人気カフェ店主など各分野で活躍する奈良の著名人が愛用のカメラで撮影した日常風景、愛機に寄せる思いやエピソード、おすすめのスポットなどを取り上げた。また、修理や現像などでフィルムカメラ文化を支える専門店を紹介し、奈良の花の名所もまとめた。
編集長の松原雄一さんは「奈良のゆったりとした街並みや時間の流れは、フィルムカメラとぴったり。最新のデジタルカメラとは違った温度感で奈良の良さを再発見してほしい」と呼びかけている。
A4変形判100㌻で1650円。県内の主要書店のほか、インターネットでも販売する。