終末期ケア、家族で考えて 大和郡山市が啓発動画
2023年10月31日 産経新聞奈良支局 最新ニュース

動画「大和家は今日も晴天なり」の一場面
大和郡山市は、事前に終末期医療などについて家族らと話し合う「アドバンス・ケア・プランニング(ACP)」に関する啓発動画「大和家は今日も晴天なり」を制作し、ホームページで公開している。
動画は約分間で、大和家の祖父・英雄(78)が定期健診でがんと診断され、家族と話し合いながら終末期医療やケアについて計画を立てる|というストーリー。市医師会監修のもと市地域包括ケア推進課の職員が脚本などを手がけ、藍染体験工房「箱本館 紺屋」や市立休日応急診療所を舞台に撮影した。
同市ではこれまでに「児童虐待予防」や「認知症への理解」などを啓発する劇を舞台で披露してきた。
動画の脚本・監督を担当した駒谷功主査は、窓口で終末ケアの支援の方針に悩む家族の様子をつぶさに見てきたといい、「人生の終わりを納得して迎えられるように、普段から家族と話し合うことの大切さを知ってもらいたい」と話している。