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能登地震に「阪神」の記憶を重ね 11日にチャリティーイベント 橿原・称念寺の今井住職


「少しでも被災した人たちの力になれば」と話す今井慶子住職

 能登半島地震発生から1カ月を過ぎても、多くの避難住民は寒さに耐え、建物は倒壊したまま。この状況に、古い町並みで知られる橿原市今井町の称念寺住職、今井慶子さん(67)が心を痛めている。平成7年の阪神大震災で神戸市内の友人を亡くし、本堂も大きく損傷した。「1カ月という時期は、心身ともに最も疲れが出てしまうのでは。少しでも早く元の生活を取り戻してほしい」と、令和4年に再建された本堂で11日、演奏会などのチャリティーイベントを開く。(小畑三秋)
 平成7年1月17日。早朝に襲った揺れで、友人が住む神戸市内のマンションが倒壊し、友人とその家族6人が亡くなった。当時、大阪市内のテレビ番組制作会社に勤務していた今井さんは、神戸にも仕事でしばしば足を運び、数日前にも会ったばかりだったという。「悲しい思いをしながら、どうしていいのか、なすすべもなかった。今も後悔として残っています」
 称念寺がある橿原市内も震度4の揺れに見舞われた。江戸時代初めに再建され老朽化していた本堂は壁が大きく傾き、いつ倒れるか分からない状態に。電柱のような柱5本でかろうじて壁を支えた。本堂は14年に国重要文化財となり、解体修理が行われた。
 阪神大震災以来、今井さんには神戸市内で目の当たりにした倒壊家屋などの記憶が刻まれ、東日本大震災(23年)や熊本地震(28年)の際は被害を伝えるテレビ報道を見ることができなかったという。
 甚大な家屋倒壊と火災にも見舞われた能登半島地震は、阪神大震災を思い起こさせた。今回の地震発生から1週間後、知人から被災地支援の相談を受け、地元自治会とも話し合ってチャリティーイベントを計画。境内には日本赤十字社の募金箱も設置した。
 「地震から何とか逃れても、1カ月が経過するとこれからどうしたらいいのかという不安感が高まってくる」と今井さん。「仏教の教えでは、阿弥陀様は慈悲深い仏。みなさんを照らして見守っていますということをイベントを通じて伝えたい」と話す。
 今井町は、国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定され、室町時代末の創建とされる同寺は中核寺院。イベントは本堂で日午後2時から、地元住民らによる合気道や居合道の演武、今井さんの知人で南米・パラグアイの民族楽器「アルパ(パラグアイハープ)」奏者、丸田恵都子さんが「コンドルは飛んでいく」などを演奏する。
 収容人数の都合で事前に同寺(0744・22・5509)に問い合わせが必要。入場無料だが、義援金の協力を呼び掛けている。

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