大和に春呼ぶ「だだおし」 桜井・長谷寺で勇壮に
2024年02月15日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
大和に春を呼ぶ勇壮な火祭り「だだおし」が14日、桜井市の長谷寺で営まれた。赤、青、緑の鬼が大たいまつとともに本堂の周りを歩き、大勢の参拝者が1年の無病息災を祈った。
だだおしは、人々の罪を懺悔し心身を清める「修二会」の締めくくりとして千年以上続くとされる。「だだ」は、閻魔大王が生前の行為を審判して懲罰を加える杖を指すとの説や、「だだだ…」と鬼を追い出すところから呼ばれたともいわれる。
この日は本堂で法要が営まれたあと、太鼓やほら貝が堂内に響き渡る中、3匹の鬼が「うおーっ」と叫びながら大暴れ。僧侶に追い出されると、大たいまつを持って本堂の周りを歩いて退散した。