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高取・土佐街道沿い「町家の雛めぐり」今回で幕 実行メンバーの高齢化で


17段の雛飾りを前に「皆さんに喜んでもらえ、やり切ったという気持ち」と話す野村さん=高取町

 日本三大山城に数えられる高取城跡の城下町、奈良県高取町の土佐街道沿いで1日、春を彩る「町家の雛(ひな)めぐり」が始まった。沿道の町家に飾られた華やかな雛人形は、長年風物詩として親しまれてきたが、18回目の今年で幕を閉じる。主催する住民グループ「天の川実行委員会」メンバーの高齢化が理由。7人全員が70代以上となり、野村美千子副代表(74)は「踏ん張りがきかなくなったが、十分にやらせてもらった。続けてくれる人がいれば」と話す。31日まで。
 雛めぐりは平成19年、証券会社を定年退職した、美千子さんの夫の幸治さん(81)が中心となって、町おこしの一環で始めた。土佐街道沿いには江戸から明治時代の町家も多く、由緒ある雛人形も残っており、住民らに協力を呼び掛けて玄関や店先に飾ってもらった。メイン会場は米蔵を改装して「雛の里親館」とし、住民らから寄贈された500体を17段のひな壇に並べている。来場者は当初8千人ほどだったが、最盛期は5万人近くに増えたという。
 会場の設営や17段もある雛壇への飾りつけはメンバーが1カ月かけて行い、街道沿いの菜の花は美千子さんが秋から丹精して育てた。「当初はメンバーも会社を退職したばかりで元気だったが、体力的にも難しくなってきた」と美千子さん。1年前に今回を最後にすると決めた。雛人形は雛の里親館で保管される。
 同会は、手作りかかしを街道沿いに並べる「かかし祭り」も平成21年から続けてきたが昨年10月に終了した。今回の町家の雛めぐりでは「ありがとう!!…そして さようなら!」の看板とともに昨秋の「かかし祭り」で展示した将棋の藤井聡太八冠のかかしも並べて盛り上げている。
 大阪府高槻市の70代の女性は「たくさんの雛人形をどうやって集めたのかと思いながら見ていたが、最後とは。きれいな雛人形を見て気持ちも明るくなりました」と話していた。
 同町の古刹・壷阪寺でも1日、本尊十一面千手観音菩薩像の前などに計4千体のひな人形が並ぶ「大雛曼荼羅(だいひなまんだら)」が始まった。4月18日まで。町家の雛めぐりに合わせて毎年行っており、喜多昭真執事(54)は「町のみなさんと一緒にさせていただいただけに、今回が最後とは大変残念な気持ち。町家の雛めぐりがあったからこそ、お雛様の町として定着した。お雛様を大切にしてきた町の人たちの思いをつないでいきたい」と語った。
                      ◇
 町家の雛めぐりの問い合わせは観光案内所「夢創舘」(0744・52・1150)、大雛曼荼羅は同寺(0744・52・2016)。

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