達陀帽いただき無病息災祈願 奈良・東大寺二月堂で「お水取り」満行迎え
2024年03月18日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
奈良市の東大寺二月堂の修二会(お水取り)は15日未明、満行を迎え、練行衆は前行から約1カ月間にわたる行を終えた。同日には行で用いた「達陀帽」をかぶせ無病息災を願う「達陀帽いただかせ」があり、周辺は晴れやかな雰囲気に包まれた。
達陀は二月堂内で松明を使う火の行法で、用いる金襴の帽子には呪力が宿り、子供にかぶせると健全に育つと言い伝えられている。最近は大人も健康を願いかぶせてもらっている。
晴天に恵まれたこの日は朝から二月堂南側に家族連れらが続々と訪れ、子供たちは二月堂朝参講(横田好弘講社長)の人らから達陀帽をかぶせてもらった。
奈良県生駒市から4歳の孫を連れて訪れた當麻正巳さん(70)は、「お水取りにはよく来ており、孫の健やかな成長をお願いしました」と話していた。