バスに描く未来の奈良 路線バス車両に生駒・谷口さん作のデザイン
2024年03月26日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
奈良交通(本社・奈良市)が「未来の奈良」をテーマに募集したイラストの最優秀作品をラッピングした路線バス車両の運行が始まった。来年3月まで運行し、観光客や地元住民らに奈良の魅力をアピールする。
長々と角を伸ばした鹿をメインに、社寺や大仏などのシルエットなどが描かれた車体。大阪公立大2年の谷口奈未さん=生駒市=がデザインを手掛けた。
同社は昨年、創立80周年を記念して「なら・バスボディアートフェス」と銘打ち、バス路線沿線に居住・通学する高校生や大学生らを対象に、未来の奈良をテーマにしたラッピングデザインを募集。39点から「まちや人へのやさしい思いが感じられる」と評価された谷口さんの作品が、最優秀賞に輝いた。
奈良市の県コンベンションセンター・天平広場で開かれた式典で、自作のイラストがラッピングされたバスを前に「不思議な気分」と谷口さん。「鹿の角に、伸びゆく奈良の未来を託しました」と話していた。
このほか、小原充稀さん=奈良高▷向井倖都さん=高田高▷矢部奈津子さん=京都女子大-の3人が優秀賞に選ばれた。