「神秘的」 橿考研博物館で蛇行剣を公開
奈良市の富雄丸山古墳(直径109㍍、4世紀後半)から発見された東アジア最大の蛇行剣(長さ237㌢)の初の一般公開が、奈良県橿原市畝傍町の県立橿原考古学研究所付属博物館で行われている。黒漆塗りの柄や鞘がほぼ完全な状態で残り、1600年前の高度な技術を間近で感じられる。公開初日の3月30日と翌31日の2日間で約3500人が訪れ、関心の高さをうかがわせた。今月7日まで。
蛇行剣は刀身が6カ所も屈曲した特異な形状で、柄や鞘を合わせると長さ285㌢。木製の柄(長さ38㌢)は、柄頭が刀特有のくさび形をしていた一方で、剣にみられる突起もあり、刀と剣の両方の特徴をもつ「ハイブリッド構造」と分かった。訪れた歴史ファンらは、黒漆塗りの柄の部分などを特に注視しながら、スマートフォンで撮影するなどしていた。
会場では、1年かけて行われた土やさびなどのクリーニング作業の様子もパネルで紹介している。
東京都足立区の小学校教員、有本文彦さん(64)は「実物を見てこれほど長いとは驚いた。どうやって使ったのか不思議」。奈良県五條市の中学3年、早本智絵さん(14)は「1600年前に埋葬されたものを、現代の私たちが目にできることがすごく神秘的。蛇行剣がなんでこれほど大きいのか、なんで蛇行しているのか、いくつも疑問が浮かんできました」と感激した様子で話していた。
蛇行剣は、墳丘の「造り出し」の木棺を覆う粘土の上から出土。一般公開が終わると、劣化を防ぐため本格的に保存処理が行われる。