達磨寺で〝ワンワン〟稚児行列 初の試みに全国から参加
2024年04月16日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
イヌとその飼い主たちが寺の境内を練り歩く「わんわん稚児行列」が13日、奈良県王寺町の達磨寺で初めて開催された。同町のイヌのマスコットキャラクター「雪丸」が誕生して11年たったことにちなみ、1と「ワン」をかけて企画された。
雪丸の衣装デザインを手掛ける王寺町在住の着付け師、上村美奈子さん(46)が、交流サイト(SNS)を通じて知り合った愛犬家仲間に声をかけたことで実現した。
寺の伝統行事「達磨会式」の一環として営まれ、全国から駆けつけた7家族の12匹が和装で飼い主とともに境内を歩いた。訪れた人たちは、愛くるしい犬たちをスマートフォンで撮影したりして楽しんだ。
トイプードル2匹、ボーダーコリー2匹とともに夫婦で参加した愛知県豊橋市の農業、田嶋明さん(56)は「伝統的な行事に犬とともに参加できたことがとてもうれしい。いい記念になった」と笑顔。日野周圭住職(76)は「イヌの七五三詣でに寺を訪れる人は多い。イヌの稚児行列は初めての試みだが、今後も続けていきたい」と話している。